ブルーミングハート(櫻井 佐智子 さん)

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interview_go_b.gifブルーミングハート
住所:古河市原町15-35  電話:090-1408-7830
営業時間:完全予約制(当日でも空きがあれば可)  定休日:不定休

 

ご商売について簡単に教えてください

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ケアストレスカウンセリングのカウンセラーです。
カウンセラーである私との面談や電話でのお話を通して、カウンセリングに来られた方ご自分で問題を発見し、解決に向かうための手助けを行います。

必要に応じて情報提供などは致しますが、問題を解決するにあたり、魔法のような解決策を提供したり、ご本人に代わって問題解決を請け負うサービスではありません。

人は、変わりたいと思う方向に変われる力を持っています。
問題を解決する能力をみんな持っているので、弱っている心を支えながら、それを一緒に解決していくのが私の仕事です。
「心の病」を予防するためにも、ストレスをためすぎる前に、気軽にお話しに来てほしいと思っています。

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今の仕事に就くまでの経緯ですが、私は23才の時「脊髄炎」という大病を患いました。
胸から下が完全麻痺となり「死」をも覚悟しましたが、その後少しづつ回復して6ヶ月後退院することができました。
その間「自分は、誰かのお世話がないと生きていけないのだ」と情けない気持ちでいっぱいでした。
当時は、「早く元気になって誰かのお役に立ちたい。こんな私にも何かできるはず…何ができるだろう?」とよく考えていました。

その後、結婚し、子育てに家事にと忙しくしていましたが、そんな中でボランティアではありますが、子供の学校のPTA活動に参加させていただくことになり、少しでも誰かの お役に立てればうれしいと思いました。
きっとその活動のおかげで自然に「人の話を共感しながら聴く」ことができるようになったのかもしれません。
その後、子供達も大きくなって、手がかからなくなってきたので、それを機に、自分のやりたいことをみつけていこうと模索していると、同じタイミングで、お母さん友達から「ちょっと話聞いて」と、良く声をかけられるようになりました。
するとある時、その中の一人から「櫻井さん、カウンセリングできるんじゃない?」と言われ、「できるかどうかわからないけれど、もしかしたらこんな私にでも誰か苦しんでいる人のお役に立てるかもしれない。」と、探していた「自分のやりたいこと」に対する答えが見つかり始めました。
そしてそこから、カウンセラーになることを目標として、勉強を始めました。
最初は「プロとして」と考えていなかったのですが、勉強していく中で出会った先生方が背中を押してくれたので、それじゃあ、やってみようかなと思い、まず、駅前「雪華」内、チャレンジショップデビューを果たし、今に至ります。

ご商売へのこだわりや工夫は何ですか?

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私のところのカウンセリングにいらっしゃる方は、20代~ご年配の方までととても幅が広いです。
ひとりで頑張り過ぎて、我慢し過ぎて、心が疲れてしまった人、何か耐え難いショックな出来事に心が傷ついてしまった人、孤独の中で寂しくて支えを求めている人、そしてその結果心が病んでしまった人等…
多くの人と接してきたので、「みなさん、それぞれ生きている中で重い荷物を背負っているんだな」と実感しています。
そして「その重い荷物を一度おろしてもらうこと」が私の仕事だと思っています。

「うつ病」についてですが、よく、うつ病を「心のカゼ」という言葉で表現したりしますが、その意味は、「うつ病はカゼの様に誰もがかかる可能性のあるごくありふれた病気であるということ」から来ています。
また、原因についても、いろいろな研究結果からわかってきた事なのですが。栄養の偏りなどが原因で、作られるべき脳の神経伝達物質が不足し、脳の機能が低下してしまったり、うつ病の原因になる様な悪性ホルモンが分泌されたりした結果、起きてしまうともいわれています。
ですから、うつ病(うつ症状)は心ではなく「脳の病気」だと考えてほしいのです。

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今は、そういった病気に対する良い薬がたくさんあります。
うつ病で苦しんでいるクライアントの方には、一日も早くお医者さんで診察を受け、病状にあったお薬を処方してもらうことをおすすめしています。また、ひとりで病院に行くことが不安な方には、一緒に行く事もします。今までの私のクライアントの方で、カウンセリング後に病院で治療を受けた方は、早期治療であったため、100%社会復帰されています。

カウンセリングの際は、できるだけ私からアドバイスはしません。
誰でも「解決方法」は本人が考え、自分なりの結論(答え)を出し、行動していく力を持っていると信じているからです。

でもその前に、心が真っ暗な闇の中でひとりぼっちで息苦しく迷っているクライアントさんには「私もいっしょにいるから、ひとりでがんばらないで!」というメッセージをお伝えして、ここは安心できる安全な場所であることをお知らせしていきます。
そしてその方が本当に思っていること、考えていることを受け入れて正直な今の気持ちをひとつひとつていねいに確かめて課題を整理していくという流れでカウンセリングを進めていきます。

苦しみ、悩んでいる渦中にいる人は、問題を解決したいという気持ちと同時に傷つくことも恐れているというとても複雑でデリケートな心の状態でいます。ですから、カウンセリングの中で、「その気持ちわかります」とは言えません。
私は、クライアントの方の今の気持ちや実感を精一杯想像しますが、近い気持ちになれたとしても100%同じ気持ちを体験することはできないと思うからです。

そしてカウンセラーはメンタルだけでなく、フィジカルの部分の準備も必要となります。
心身ともに健康な状態でないとカウンセリングはできません。
また常にカウンセラーとしてのスキルアップのために研修(勉強)し続けることも大切だと思っています。
何より、私自身が人間的に成長していくことこそがカウンセラーとしての重要な素地になると考えています。

ご商売の魅力とはなんですか?

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やはりクライアントさんの心の負担が少しでも軽くなったと感じたときです。
私の所に来た時と帰る時で表情が違う(良くなった、明るくなった)と感じられた時は嬉しいですね。
実はこの仕事は、クライアントさんのためでもあるけれど、自分のためでもあると感じさせられる事があります。
クライアントさんの悩み、苦しみを和らげるという仕事は、同時に自分にも多くの気付き、学び、影響を与えてくれます。
また、私がクライアントの方のお役に立てたと実感できたときは(大病をしたので)
「生きていて良かった~」と感じられる幸せな瞬間です。

商品やサービスについて教えてください

カウンセリングには、

・電話カウンセリング
・面談カウンセリング

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の2つがあり、お客様のご都合の良い方を選んでいただいております。
直接会ってではなく、電話を使ってカウンセリングという方法の方がお客様にとって負担が少ない事もありますので。
また、カウンセリングを行う場所も、お客様の要望に合わせて出張する事もあります。
どういった場所が良い、安心するといった事もクライアントの方によって違いますので、できるかぎり対応させていただいております。

カウンセリングを受けていただく際には、あらかじめ「確認書」というものを読んでその内容を確認していて頂き、サインをしたものを2通作成してお互いが1通づつ保管するという事もやらせていただいてます。
まず、お互いの信頼関係を築く上でも、きちんとした手順をふまえて、カウンセリングがどんなものなのかを理解してい頂く必要があるからです。
そちらにも明記してありますが、私の仕事には「守秘義務」というものがあり、お客様が悩まれている事をお話してくださっても、他言はいたしませんので、普段言いにくい事でも安心してお話して頂けます。

夢や展望をお聞かせください

古河市にカウンセラーが多くなる事が夢です。
今、悩んでいる人が多い中、カウンセラーが力を合わせて何かができると思うので。
私一人でなく、みんなで問題を解決するという意味では、グループカウンセリングも今後取り組んでいきたい試みの一つです。
みんなで話し合って、みんなで解決策を見いだすというのも、1対1でのカウンセリングとは違った効果を期待出来ると思います。
そういうカウンセリングを行う時の環境はとても大事なので、私はそのカウンセリング(話し合い)ができる安全な空間をまずプロデュースし、そこでいろいろと何か想う事(家族の事、仕事の事、など)をまずは話していただくという形をまとめてみたいと思います。
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また、古河市から要請を受けてやっているのですが、私がファシリテーター(進行役)となり子育ての中の保護者の方に集まっていただき、あるテーマに基づいて話し合いをしてもらっています。
(※ファシリテーターとは。グループであるテーマを作ってお話しをする時に、それを進行する促進者の事)
グループカウンセリングには、悩んでいる事、悩みになりそうな事を話す事で、その状況を緩和するのと、コミュニケーションスキルのボトムアップがはかれることなど、いくつかの目的があります。

趣味は何ですか?

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孫と遊ぶ事です。先日、孫と二人きりになった時は、孫と同じ様に、家の中を這い回り、子供目線で一緒に遊びました。
遊びながら、子供の目線から感じる事も沢山ありましたし、意外と?楽しかったです。
ミュージカルを観に行くのも大好きです。
宝塚も好きなのですが、この前は娘に誘われ、韓流のステージを観て、今までとは全く違う世界を味って来ました。
その他、ショッピングに行ったり。飲みに行く事も好きなので、友達と飲み会をしたりと、いろいろと楽しんでいます。

編集後記


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今回のインタビューは、カウンセラーという、
初めてのジャンルのインタビューでした。
まず、プロフィールに

財団法人職業技能振興会認定
上級ケアストレスカウンセラー資格取得
青少年ケアストレスカウンセラー
高齢者ケアストレスカウンセラー
企業中間管理職ケアストレスカウンセラー
古河親楽ファシリテータの会 会員

という馴染みのない難しい言葉が並び、さらにイロイロと、この世界も細分化されている事を感じさせられます。
それぞれに専門的な要素があるからなのでしょう。
そしてこれらは櫻井さんの努力の足跡です。

私が今まで様々な人にインタビューをさせていただいて感じる事なのですが、時として、ある人が今の仕事に至るまで、どこか運命めいたものがあって今に至ると感じる事があります。
そして今回の櫻井さんもそんな人の一人でした。


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震災後、家族の絆が見直されていますが、様々な環境が様々な影響を皆さんの心に与えている様です。
家族だから言えない悩みをかかえていたり、大黒柱として頑張らないとと、無理をするお父さん。
悩みかかえていても、だんなさんの仕事が忙しく、家のやりくりを頑張らないとと、無理をするお母さん。
多くの悩める人(櫻井さんの所に来られるクライアントさん)から、「心の病んでいる日本」を感じるそうです。
前述した理由からも、一人で悩んでしまう方も多く、
社会生活をしていく上で、感情を出せない事情もあり、結果、抑えてしまう人も多い様です。
また、言葉で表現できる気持ちの割合は4%と言われています。話が出来たとしても、伝えきれない苦しさもあると思います。
そんな苦しみをかかえたまま我慢を続けると、体をも壊します。ストレスは健康に多大な影響を与えます。
それほどまでに心からの病みの問題の大きさを感じ、なんとかできる手だてはないのかと考えたから、グループカウンセリングという、より多くの人で支え合おう、助け合おう、という、一つの考えに至ったそうです。
「親学習」でお母さんが集まった時に、いろいろと話をしてもらってそこで何かを学ぶ事も大切だけど、それ以上に、子育てをする仲間づくりができることが大切と櫻井さんは言っています。
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何かをぽろっと言える、本当の仲間づくりです。
それらをふまえ、セミナーでは、今までは講演会形式が多かったのですが、参加型の講演会に形式を変えてゆき、同じ悩みみを持っている保護者で話が出来る環境を作るなど、具体的な方法をいろいろと模索しているそうです。
先行きの見えない不安ばかりがつのる今の社会。
同じく「心」という見えない場所に一番大きな影を落とし、苦しんでいる人が多いという事が、今回の櫻井さんとのお話から見えるという、そんなインタビューでした。

今回の記事を読んでくださった皆さん、改めて家族と、友達と、大切な人とお話をしてみませんか?
心の苦しみを打ち明けなくても、その前に大切な人に想いを伝えるだけでもいいと思います。
言葉にするのが難くても、伝える手段は沢山あります。
肩を抱く、そっと触れる、頭をなでる、手を握る、見つめる、手紙を書く、メールを出す、シンプルな「伝える方法」も見えなくなってませんか?
ちょっとの恥ずかしさを越えると、そこに「絆」を感じる事ができると思います。

ちょっと無機質なホームページの文字より、この記事を読んでくださっている皆さんへ改めて私から
「ありがとうございます」


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