匠きもの短期大学校(佐藤 孝子 さん)

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interview_go_b.gif匠きもの短期大学校
住所:古河市旭町2-20-32  電話:0280-32-0811  FAX:0280-32-9575
●お問い合わせ  ●ホームページ

 商売について簡単に教えてください。

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 和裁技能士である「和服仕立職」という職人を育てる(厚生労働省)認定の職業訓練短期大学校です。

平成4年から短期大学校になったのですが、2年間で和裁の技能を学ぶ「短期大学校」というスタイルは珍しい数少ない学校です。

 

 

 

ご商売へのこだわりや工夫は何ですか?

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 当校の理念である「人は匠で華になる」という考えに基づき、

単に和裁の技能を習得するのではなく、その仕事を通して、人として社会に貢献し、日本の伝統文化を継承する人材を育てるという事です。

 その為、着付け、マナーなど着物に関して総合的に学べるカリキュラムを用意し、2年間でその人材の基礎をしっかりと学べる環境を整えています。

 また、「成人式に自作の振袖を自分で着よう」をモットーに、希望者には成人式の振り袖を自分で縫い、メイク、ヘアメイク、着付けまで出来る様指導しています。

 

ご商売の魅力とはなんですか?

 「和裁を学びに来る」と、最初から目的が明確になっていることもあり、学生が一生懸命学んでくれる事です。

 当校のホームページでも説明していますが、コンクールや技能の全国大会等があり、それも一つの目標として一生懸命努力する生徒も多いです。

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 平成21年は、技能五輪全国大会の敢闘賞を受賞し、その時はNHKから取材を受けました。その生徒は校長と一緒になって後輩を指導し、その指導された生徒は銅賞を受賞しました。

繊細で正確さを求められる仕事を限られた時間の中でこなすという、和裁ならではの競技で、高い技能と集中力などが求められ、心身共に想像を絶するエネルギーを消費します。

 その様な競技にも生徒達はチャレンジしてくれているので、その様に頑張っている姿を感じられるという事は教える側にとって、魅力の一つです。

おすすめ商品やサービスについて教えてください

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「お稽古倶楽部」の受講生募集中です。

和裁、着付け、現代マナー、染色、手織り、煎茶道、などに興味のある方に対し、お手軽に体験できるようにしてその裾野を広げようという試みです。

初心者の方も、経験者の方もご自分のペースで進める事ができます。

1回¥1,200で受講できます。

(受講券10枚つづり¥12,000)

只今、1ヶ月(3回)無料体験キャンペーン中

(4月~7月)
【常設講座】
・和裁 ・着付け ・現代マナー ・煎茶道 ・染色 ・手織り

【単発講座】
・浴衣着付け ・藍染のれん ・羊毛フェルト

詳しくはお問い合わせください。

 夢や展望をお聞かせください

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技能五輪全国大会等での金メダル獲得です。

先ほどお話させていただいた、(生徒も頑張ってくれている)とてもレベルの高い

技能競技ですので、なかなか一位(金メダル)を取る事は難しいのですが、やはり一位を取りたいです。

今回も一位目指して頑張っています!

 

 

 

趣味は何ですか?

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仕事が趣味といいましょうか。

もともと裁縫が好きなので、例えば、仕事で忙しくても、

帰って来て縫い物をする事で、気持ちが落ち着くのです。

 

 

 

 

編集後記

 

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 今回の匠きもの短期大学校さん、「着物」というものさえも普段触れる機会の少ない今、インタビューの機会がなかったら、伺う事もお話をする機会もなかったのではないかと思います。

 ですので、インタビューの冒頭から、「和裁」という今まで馴染みのなかった言葉を聞いたため、和裁という文字を取材メモにまずは書き留めるところからスタートし、いろいろと説明をしていただきました。

 そのお話の中で驚いた事なのですが、実は、着物の世界も「海外生産へシフト」の時代になってきているそうです。やはり成人式等は着物の数が出るので、低価格を望まれる需要がある事から、一部は既に海外生産されているというのです。着物なのに…と感じるのは私だけでしょうか。

 

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 そんな中、前述した通り、短期大学校という形で教えているスタイルも珍しく、この学校に高い和裁の技術者(職人)が集約しており、実際に教えるだけでなく和裁の仕事もやられている事から、「和裁の無理難題発生時の駆け込み寺」にもなっているそうです。

 例えばスポーツ選手の様な体格の立派な(立派過ぎる?)人の為の着物作りなど。海外生産、つまり量産では、決まった形、決まった規格、決まった納期でしか着物ができない為、特殊な条件を満たす着物がほしい時には海外生産等では対応ができないのです。その無理難題への対応が大変な時もあるそうですが…。

 

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 そんな場所でもあるからか、故 ジャイアント馬場さんの還暦の赤いちゃんちゃんこをこちらで作られたそうで、それを報じた新聞記事と馬場さんのサインが事務所に飾られていました。

「本当に大きかったんだろうなぁ~」と、想像するだけでワクワクしてしまいました。

 

 また、着物という日本文化を残し、広めるという目的の為に、着物にふれてもらう機会を増やそうと、中学生を対象とした浴衣の着付けを教えに行っているそうです。その結果、中学生達には大好評。意外と男子生徒が喜んだりしているとの事。普段、着物を着る機会がほとんどない子供達にとって、とても新鮮なのだそうです。でも、嬉しさのあまり、すぐに浴衣を脱いでくれなかったりするので、次の順番待ちがいる中、大変だそうです。

 

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 このように、着物に関して頼れる場所が古河にある事から、古河ではおなじみの「華むすめ」の着物の着付けを手伝いもされているとの事。

そして、震災の為に中止になってしまった「公方行列」は、前面協力の為に、学校をあげて準備対応をし、楽しみにしていたそうです。

とても「残念だった」とお話をされてました。

こんなところにも震災の影が落ちていました。

 

 

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  いろいろとお話を聞かせていただいたので、最後に教室を見せていただけますかとお願いし、案内していただくと、畳敷きの広いその教室には、黙々と真剣に針を手に着物と向き合う学生達の姿が。

一生懸命打ち込んでいるその姿から伝わるオーラは、説明の言葉を必要としません。心に浮かぶ言葉は「頑張ってるなぁ」でした。

古河の中に、日本文化を支える人たちを垣間見た、素敵な時間でした。


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