レストラン コルシカ(土信田 実香 さん)

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レストラン コルシカ(土信田 実香 さん)
住所:古河市本町1-2-30 電話&FAX:0280-32-2525
営業時間:ランチ  11:30〜15:00(ラストオーダー14:00)
     ディナー 17:30〜23:00(ラストオーダー22:00)
 定休日:毎週月曜日、毎月最終火曜日(定休日が祝日にあたる場合もお休みを頂いております。)
●お問い合わせメールはこちら ●ホームページ

ご商売について簡単に教えてください。
 
1974年に父親が創業した洋食屋です。
20年前(1994年)に父親が病気になり、仕事が出来なくなってしまいましたが、お店とその味を母親が引き継ぎ、その後、7年前(2007年)から私も店に入り、母と一緒に父の味を守り、皆様にその味を楽しんで頂いています。
大学在学中は、この道(自分の生まれ育ったお店で働く事)に進む事は考えてなかったのですが、いざ就職活動をしていくと、面接等で飲食業以外の世界の空気に触れた時に、何となく違和感を感じ、やっぱり飲食業なのかなぁ…と、軌道修正しました。
大学卒業後は、修行も兼ねて、東京の飲食店4店舗で働き、様々な勉強もしてきました。
やっぱりお父さんの料理が好きなので、これからももっと多くの人に食べてもらいたいという気持ちがあって、舞い戻って来ました。
私が戻って来た時、当時のコルシカには「飲みながら食べる」というスタイルがなかったので、それを取り入れたりと、学んで来た事も活かし、今に至っています。
そんな当店の提供するお料理は、定番の洋食メニューからフレンチ、イタリアンのおつまみまで、美味しいものを沢山お楽しみ頂けます。

 
 
 
ご商売へのこだわりや工夫は何ですか?
 
ほぼ全てのお料理を手作りしている部分です。
当店の「心」でもあるデミグラスソースはフォンドボーから、ホワイトソースもルーから手作りで。
「コルシカの味」として感じ、楽しんで頂けるよう、日々努力しています。
努力の甲斐もあって、当店のファンになってくれるお客様も増えて来てるのですヨ♪
先日は、家族連れのお客様が来店され、お子さんが当店の料理を沢山食べてくれて、そのお子さんのお母様から「この子、普段はこんなに食べないんですよ」と、嬉しいお言葉を頂きました。
お子さんは味に素直なので、「お子さんが喜んで食べてくれるか?」は一つの大きなポイントであると思っています。
 
 
 
 
 
 
 
 
ご商売の魅力とはなんですか?

お食事を楽しんで頂くお店として、「コルシカを選んで頂ける事」です。
お客様の記念日のお食事や、4世代もの大家族でのお食事で利用して下さる事などがあり、それらはとても嬉しいです。
コルシカの料理と、その味を楽しんで頂く場を提供させていただくという立場ながら、お客様自身やそのご家族と寄り添える事、私達の事も身内の様に感じて頂ける事は、私達の様に個人で商売をしているからこそ生まれる絆であり、コルシカの料理を通して、お客様に新しい発見や喜びを感じて頂ける事は、まさに商売の魅力だと思います。

 
おすすめの商品やサービスについて教えてください。

・デミグラスソースやホワイトソースを
 使用したお料理
(ハンバーグ¥980 カニクリームコロッケ¥1000 etc)
・BIOチーズ(盛り合わせ¥1300)
 鹿島のショップから取り寄せている、厳選チーズ。
 有機農法で、のびのびとした環境で放牧して育てた、
 牛や羊のおちちで作るチーズ。(写真右→)
・自然派ワイン各種(¥3000〜)
・大皿コースメニュー(4名様より要予約¥2100~)

 
 
 
 
 
 
 
 
夢や展望をおきかせください。

私の大好きなワインを、もっと気軽に、楽しく味わって頂ける様なアプローチをしていきたいと考えています。
その中の一つの試みとして、今、「日本ワイン」を勉強中です。
本来、日本ワインが生まれた理由は、ぶどうの有効活用という位置づけでしたので、「ぶどうを無駄にしない」という部分に重きが置かれていたために、美味しさは二の次にされていました。
しかし、時間と共に日本ワインも「質」が重視されるようになり、「ぶどうがあるからワインを作る」のではなく、「ワインを作るためにぶどうを作る」へシフトしました。
すると、ぶどうを作る土も日本、ぶどうやワインを作る人も日本人、ワインになるまでの工程の繊細さも日本人ならでは…の、日本人の口に合う、美味しい生粋の日本ワインに仕上がるのです。
完全国内生産なので、どうしても価格は高めになってしまうのですが、それでも近年、これらのワインは高い評価も得られる様になって、外国に輸出する(売れる)程のものになっています。
美味しいワインに仕上がるまでのストーリー、生産者の気持ちも含めたその素晴らしさを、コルシカに来店されたお客様に提供できたらと考えています。
洋食屋さんだから出来る、日本の良さへのアプローチです。
最終的には、生産者さんをお店にお呼びして、美味しいワインを楽しむパーティをしたいです。
今は勉強中ではありますが、興味のある方は、お気軽にお声掛けくださいね。「日本ワイン話」しましょう。
 
 
 
 
趣味は何ですか?

仕事がルーティンワークにならぬ様、休日は完全にオフにして遊びに出掛ける様にしています。
オンとオフ、充電と放電の切り替え、バランスは大切で、遊ぶ事で心を動かし、外からの刺激も受ける事で少なからず仕事に反映できています。
大好きなワインの勉強会や、JAZZのライブを聴きに行ったり、お友達とごはんを食べに行く事が多いです。
 
 
 
 
 
 
 
編集後記

もも子今回のインタビューは、コルシカさん。
「街の洋食屋さん」という言葉がピッタリの、昭和から今も続くお店です。
インタビューが始まると、土信田さんはアイスコーヒーを出してくださいました。
このコーヒーは、客席からも見える場所に置かれている特殊な「水出しコーヒー専用の器具(写真下↓)」で作られたもの。
お湯で作ったコーヒーを冷やすという作り方ではなく、始めから時間をかけて水で作られたそれは、後味のスッキリとしたとても飲み易い美味しいコーヒーでした。
そのコーヒーの美味しさも楽しみながら、土信田さんの経緯を聞かせてもらうと、大学在学時は、全然違う業種に就職する事を考えていたとの事です。
でも、いざ就職活動で様々な業界を覗いてみると、どこかしっくり来ない空気感。
もともと、高校の時から飲食店でアルバイトをしていた経験があり、飲食業の面白さは知っていたということもあり、結局、飲食業(の会社)に就職したそうです。
就職先の会社では、いくつかの食のセクションがあり、自ら志願してフレンチの部署に行ってみたものの、フレンチの世界の厳しさを思い知らされ、負けそうになったりしたこともあったそうです。
その他カフェの店長さんもやられ、その時は「お客様とのコミュニケーションを大切にする接客をしよう」と、お店を盛り上げたそうです。そしてお店はお客様からなるコミュニティへと育っていき、バーベキュー等、お店以外のイベントでもお客様とお付き合いの出来る素敵な関係が構築できたと、当時のままと思われる笑顔で語ってくださいました。
そうして様々な経験をされて来た土信田さん、根底には生まれ育ったお店、そしてお店の源泉でもあるお父様の味があったため、コルシカに戻って来られました。
お父様の料理で育ち、その心のこもった料理がどういうものなのかを同じく心で知っているので、土信田さんがお母様と作るお店の料理には、自然とその心が料理の基本として、スパイスとして、そして時には隠し味として込められていきます。
どこでも食べられるチェーン店などでは決して味わえないコルシカの味は、多くのお客様を楽しませ、家族、友達、大切な人へと広がっていきました。
4世代もの大家族が食事に来られたり、味にごまかしのきかないお子さんが沢山食べてくれる事がそれを証明しています。
そしてもう一つ、素敵なお話を聞かせていただきました。
小学生の頃からコルシカの味で育った男の子は、大人になり、古河の花火大会という大きなイベントの日に、大切に想う女性を連れ、コルシカでの食事を楽しんでくれたそうです。
「僕を育ててくれた料理を大切な人と楽しみたい」大人になった彼はそう想ったに違いありません。
古河の街の中に昔からある小さな洋食屋さんは、その料理で心をつなぎ、お客様のストーリーをも紡いでいくのです。
あなたのストーリー(人生)の中にコルシカのストーリーを加えてみませんか?
スパイスを加えると料理に深みが出るのと同じ様に、あなたの人生にも深みが出るかもしれません。
「うめーーー」「美味しい」「んまい!」皆さんの言葉で、そのストーリーは始まります。

 

●コルシカさんも加盟している「七福カレーめん」コルシカさんのページはこちら


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